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築浅の中古戸建(築5~10年程度)が少ない理由?

特に築5〜10年の中古戸建てが「市場に出にくい理由」と「出てもお得になりにくい理由」のポイントを解説していきます。
補足として、実務的な観点からさらに精度を高めるポイントをいくつか整理します。売りに出てはいたが、お得な築浅物件がないという経験は多いと思いますが、やはり、ローンの残債がかなり残っていることが大きく影響するケースが多くあります。売却して住み替えるためには、住宅ローンを利用しているなら、残債を消さないと抵当権設定を外すことができません。購入当時、諸費用ローンも組んでいるケースも多く、物件価格に上乗せした分のローンも併せて、完済できるだけの価格で売らないと、それなりの自己資金が必要になります。残債よりも低く売る場合、その差額と売却の仲介手数料や登記関係費用を自己資金で捻出する必要がでるため、中古として売り出している売り主の心理状況とすると、なんとしてもローンの残債よりも高く売りたいという心理が強く働きます。そのため、よっぽど売却の動機が強くない限り、時間をかけてでも高値で売りたいと考え販売活動する傾向があります。
築浅が売りに出にくい5つの理由
- 一生住む前提(子育て・居住の定着)戸建て購入層は子育ての長期計画(小学校入学〜高校・大学卒業)を見越してエリア選定を行うため、ライフスタイルの変化による途中手放しが発生しにくいです。
- ローン残高とオーバーローンの壁 元金返済が進んでいない段階で、購入時の諸費用や解体・引越し費用、さらには売り出し直後に落ちる「新築プレミアム」の目減り分を考慮すると、売却損(持ち出し)が出るため売却に踏み切れません。
- マンションとの流動性の違い マンションは立地や広さの可変性(住み替え)で買われることが多い一方、戸建ては「土地という固定資産」を持つため流動性が低く、長期保有されやすい性質があります。
- 供給母数(建築着工数)の影響 近年の土地価格上昇や資材高騰により新築の供給数自体が絞られているため、将来の中古市場に回るストック(母数)そのものが限られています。
- 買い替えコスト高騰による「住み続け」インセンティブ 現在の市場環境(新築価格・金利動向)では、一度手放すと同水準の住まいを再取得するコストが跳ね上がるため、「売らないことが最も賢い選択」になりやすいというインセンティブ も働いている可能性がある
なぜ「お得な物件」がほとんど出ないのか?
「数が少ない」だけでなく「お得にならない」理由として、市場に出る築浅戸建ての「売り手側の事情」があります。
築5〜10年という短期間で売却される物件は、主に以下のようなケースに限られます。
- やむを得ない事情(離婚・転勤・住宅ローン困窮など)
- 売りを急ぐ事情がある場合は相場より安く出ることもありますが、確率は針の穴を通すように少なくそもそも供給がほとんどないだけでなく、仮に出たとしてもポータルサイトに掲載された瞬間に売れたり、不動産業者や即断できる一般買主に即買いされるため、すぐに消えていきます。
- 高値で売り抜けたい層
- 時間にゆとりがある売主は、「新築価格が高騰しているから、自分の築浅物件も新築に近い強気な価格で売れるはずだ」と考えて高値で売り出します。
結果として、市場に残って目にする築浅戸建ては「新築とほぼ変わらない価格帯の物件」ばかりになり、「築浅でお得」という条件が成立しにくくなります。
検索・購入戦略における示唆
整理されている「10〜20年で物件が増えるメカニズム」は非常に実用的な視点です。
- 築5〜10年を狙う場合:新築と価格差がつきにくいため、設備や保証の観点から「新築建売」も視野に入れた方が満足度が高くなりやすいです。
- お得感(コスパ)を狙う場合:木造住宅の建物価格減価が進み、土地価格の比率が高くなる「築10〜15年前後」を中心に探し、必要に応じて軽微なリフォームを行うのが現実的で賢い戦略となります。
築20年頃で売却するとき外壁の補修・屋根の塗装等必要なリフォームがされていない物件が多いのはなぜ

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築20年程度の戸建て売却時に、外壁補修や屋根塗装などの大規模メンテナンスがされていない物件が多い背景には、個人売主特有の経済的事情、認識不足、そして売却実務上の理由が複雑に絡み合っています。
主な理由は以下の5点に集約されます。
1. 売却前のリフォーム費用を「回収できない」リスクがある
不動産売却の実務において、「150万〜200万円かけて外壁・屋根のリフォームを行っても、売却価格にそのまま上乗せできるわけではない」という現実があります。
- 例: リフォームに200万円かけて価格を3,000万円から3,200万円に引き上げても、相場より高くなると買主がつかなくなる。
- 結果として、「現状のまま(未補修のまま)安めに売り出し、買主側に好きなようにリフォームしてもらう方が手元に現金が残りやすい」と仲介業者からアドバイスされるケースが多くなります。
2. 「売却理由」自体が費用をかけられない状況である
築20年前後で家を手放す理由には、以下のような事情が多く見られます。
- 住宅ローンの返済負担や資金難(リフォーム費用を出せる手元資金がない)
- 離婚による資産整理・持ち家処分(速やかな現金化が優先され、追加投資が忌避される)
- 買い替え・住み替え(新居の費用に資金を集中させたい)
このような状況では、数十万〜数百万円単位の外壁・屋根工事の優先順位は必然的に下がります。
3. 「壊れていない(雨漏りしていない)」から放置してきた
外壁のチョーキング(粉吹き)や微細なひび割れ、屋根の塗膜劣化などは、日々の生活において「住めなくなるほどの直接的な支障」が見えにくい不具合です。
築10〜15年のタイミングで専門家から塗り替えを推奨されても、「雨漏りしていないからまだ大丈夫」「あと数年で売るかもしれないから」と先延ばしにしたまま築20年を迎えてしまうケースが後を絶ちません。
4. 築20年は「建物価値がほぼゼロ」とみなされやすい
日本の木造戸建て市場では、築20年を超えると固定資産税評価額や査定上の建物価値がほぼ下限に達します。
売主側も「どうせ建物価値は評価されないのだから、余計な費用をかけて綺麗にする必要はない(土地値+ αで売れればよい)」と考えやすくなります。
5. 買主の「DIY・リノベ需要」に期待する戦略
近年は、既存の中古住宅を購入して自分好みにリフォーム・リノベーションしたいという買主が増加しています。
売主側・不動産会社側としても「あえて未補修のまま安く売り出し、買主が好きな色や仕様で塗装・補修してもらう方がターゲット層が広がる」という判断をする場合があります。
まとめ:買主側としての注意点
築20年で外壁・屋根が未補修の物件を購入する場合、契約後に「購入費用 + 150万〜250万円程度の修繕予算(外壁塗装・屋根葺き替え・防水工事など)」をあらかじめ資金計画に組み込んでおく必要があります。
また、雨漏りや内部の木部腐食が進行していないかを確かめるため、購入検討時にインスペクション(建物状況調査)を実施することが非常に重要です。
30坪くらいの建売で20年後外壁と屋根の塗装水回り一式キッチン浴室等全居室クロスの張替えをする場合いくらくらいかかる

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延床面積30坪(約100㎡)程度の建売住宅において、築20年目を目安に「外壁・屋根塗装」「水回り一式」「全居室クロス張り替え」を行った場合、総額の相場は約400万〜600万円が目安となります。
選ぶ設備のグレード(ハイグレードか普及品か)や補修の必要性によって費用は大きく変動します。
内訳別の費用目安
| リフォーム部位 | 内容・工事範囲 | 費用相場(税込) |
|---|---|---|
| 外壁・屋根塗装 | 足場設置、バイオ洗浄、下地処理、シリコン・フッ素塗料、ベランダ防水 | 150万 〜 250万円 |
| 水回り一式 | キッチン、システムバス(浴室)、洗面化粧台、トイレの本体代+交換工事費 | 180万 〜 280万円 |
| 全居室クロス | 30坪(4LDK想定)の壁・天井クロスの張り替え(内装工事) | 50万 〜 80万円 |
| 【合計相場】 | — | 380万 〜 610万円 |
各項目の詳細と注意点
1. 外壁・屋根塗装(約150万〜250万円)
- 足場費用が含まれるため、外壁と屋根は同時に施工するのが一般的です(個別で行うと足場代が二重にかかります)。
- 築20年経過している場合、塗装だけで済めば上記価格ですが、屋根材(スレートなど)の劣化が著しい場合は「カバー工法(屋根を上貼り)」が必要となり、屋根分だけで+50万〜100万円ほど加算されるケースがあります。
2. 水回り一式交換(約180万〜280万円)
- キッチン:80万〜130万円(食洗機やIH・ガスコンロの仕様による)
- ユニットバス:80万〜120万円(浴室乾燥機の有無など)
- 洗面化粧台:15万〜30万円
- トイレ:15万〜25万円(温水洗浄便座・節水型) ※普及モデル(標準グレード)で統一すれば180万〜200万円程度に収まりますが、デザイン性や高機能設備を選ぶと250万円を超えます。
3. 全居室クロスの張り替え(約50万〜80万円)
- 30坪の4LDKの場合、壁・天井を合わせた施工面積は一般的に300〜400㎡前後になります。
- 普及品のクロス(量産品)であれば1㎡あたり1,200〜1,500円程度ですが、水回り用の防水・防カビ機能性クロスやアクセントクロスを多用すると費用が上がります。
築20年施工で発生しやすい追加費用
築20年の建売住宅の場合、上記の表面的なリフォーム以外にも以下のメンテナンス費用が発生する可能性が高くなります。
- シロアリ予防・駆除工事:15万〜25万円(築5年ごとの防蟻処理を行っていない場合)
- 給湯器の交換:15万〜30万円(寿命は10〜15年のため、20年目までに交換未実施なら必須)
- 給排水管のメンテナンス・水栓交換:10万〜20万円
新築建売なら改装不要で築浅中古よりトータルで安くなる可能性がある

築5~10年の建売中古なら、外壁・屋根・水回り・クロスを全部やり直すまでまだ時間があるので、購入後10~15年間の大規模修繕費を先送りできるというメリットがあります。 しかし、現実的には戸建ての築浅の流通は数が少なく、売りに出たとしても、住宅ローンの残債がたっぷり残っているためその残債を最低限消せる価格からの売り出しになることが一般的です。最近は、諸費用ローンまで借り入れていることも多くあり、その分も載せて売り出されています。そのため、割高に感じる中古戸建が多く存在します。
そのため、新築建売住宅と築浅中古住宅の「トータル費用」を比較した場合、「新築建売の方が結果的に安くなる」ケースは実際に多く存在します。
設備の保証期間、住宅ローン控除の優遇幅、初期のリフォーム費用などの条件が重なると、物件本体価格の差額を諸費用や維持費・リフォーム費用が逆転することがあるためです。
両者の費用構造の具体的な差と、新築建売がトータルで安くなりやすいパターンについて解説します。
トータルコストに影響する5つの費用要素
| 費用項目 | 新築建売住宅 | 築浅中古住宅(築3〜8年程度) |
|---|---|---|
| 物件本体価格 | 相対的に高い | 新築より1割ほど安い傾向があるが、物件によっては同じくらい、もしくは新築より高いケースもある |
| リフォーム・修繕費 | 0円(そのまま入居可能) | 100万〜300万円(ハウスクリーニング、クロス張り替え、設備修繕など) |
| 仲介手数料 | 0円〜約3%(売主直売・無料仲介業者なら無料) | 約3%+6万円+税(ほぼ必ず発生) |
| 住宅ローン控除 | 優遇が大きい(省エネ基準適合で控除額増) | 新築に比べ控除上限や期間が縮小する場合あり |
| 設備保証・アフターサポート | 最長10年以上の各種保証(メーカー保証含む) | 既存住宅保証(数か月〜2年程度)/設備は初期トラブルリスクあり |
新築建売が「トータルで安くなる」主なパターン
1. 仲介手数料がかからない(売主直売)場合
新築建売をハウスメーカーから「売主直売」で購入する場合、もしくは仲介手数料無料サービスのある仲介会社から購入すると仲介手数料(物件価格の3%+6万円+消費税)がかかりません。3,000万円の物件であれば約105万円の諸費用がお得となります。中古物件は基本的に仲介が入るため、この費用を回避するのが難しくなります。
2. 築浅でも発生する「微リフォーム・清掃」費用
築3〜5年であっても、前居住者の生活臭、クロスの傷み、エアコン・照明の撤去跡などが残るため、ハウスクリーニングや一部クロスの張り替え、畳・網戸の交換などで50万〜150万円程度の費用を見込むのが一般的です。新築であればこれらが一切発生しません。
3. 住宅ローン控除(減税)の総節税額の差
現在の住宅ローン減税制度では、省エネ性能を満たす新築住宅に対する控除額・期間が手厚く設定されています。築浅中古でも省エネ適合証明があれば優遇を受けられますが、証明書発行の手間や費用(数万円〜)がかかるほか、控除限度額の上限が新築より低く設定されているケースが多く、10〜13年間の累計節税額で数百万円の差が出ることがあります。
4. 初期トラブルの保証対応
給湯器、浴室、システムキッチンなどの住宅設備は、築5年前後から軽微な不具合が出始めることがあります。新築であればメーカー保証や売主の初期保証でカバーされますが、中古の場合は引き渡し後数か月で保証が切れる、もしくは保証がない場合、自己負担での修理・交換(給湯器交換で20万〜30万円など)が必要になるリスクがあります。
判断のポイント: 「本体価格の差(新築 vs 中古)」
「本体価格の差(新築 vs 中古)」が200万〜300万円程度であれば、以下の要素を加味することで新築建売の方がトータルコストで優位に立つ可能性が高くなります。
- 購入時の現金手出し(諸費用+リフォーム代)を抑えたい場合
- 住宅ローン控除による節税効果を最大化したい場合
- 入居後の予期せぬ設備修繕リスクを避けたい場合
一方、築浅中古でも「売主が不動産業者(リフォーム済み・仲介手数料なし)」である場合や、「新築より500万円以上安い」といった価格差がある場合は、中古の方がトータルで安くなるケースも多いため、「物件価格 + 諸費用 + 入居時リフォーム費 - 住宅ローン控除見込み額」の総額でシミュレーションすることが重要です。
一般の売主の場合瑕疵担保免責が普通の不動産取引!

結論から申し上げますと、エンドユーザー(一般の個人)が売主となる中古住宅の取引では、「瑕疵担保責任(現:契約不適合責任)の免責」または「期間の大幅な短縮(1〜3か月程度)」が一般的な実務慣行となっています。
2020年4月の民法改正により、従来の「瑕疵担保責任」は「契約不適合責任」という名称に変わりましたが、実務上のリスク分担の基本的な考え方は同様です。
個人が売主となる場合に免責や短縮が一般的とされる理由と、その際の注意点を整理します。
個人売主で免責・期間短縮が一般的な3つの理由
1. 個人に予期せぬ欠陥の補償能力を求めるのが難しいため
不動産会社(プロ)と異なり、一般の個人売主は建物の構造や内部(壁裏の雨漏り、シロアリ被害、配管の腐食など)の欠陥を正確に把握できません。売却した後に高額な修繕費請求を受けると生活が破綻するリスクがあるため、個人の保護を目的に免責や短縮が適用されます。
2. 売買価格にあらかじめ織り込まれているため
免責や短縮特約をつける分、新築や業者保証付きの物件に比べて物件価格自体が割安に設定されるケースが一般的です。
3. 法律上の強制規定がないため
宅地建物取引業者(不動産会社)が売主の場合は「引き渡しから2年以上」の保証責任を負うことが宅建業法で義務付けられていますが、一般の売買では特約によって責任を軽減・免除することが法律上認められています。
一般売主の売買における主な契約パターン
一般的に、以下のいずれかのパターンで契約が行われます。
- 完全に免責するパターン(築年数が古い物件など) 引き渡し後の欠陥について、売主は一切の責任を負わないとする契約です。築20〜30年以上の古家や価格の安い物件でよく用いられます。
- 責任期間を「引き渡し後1〜3か月」に限定するパターン(築浅〜標準的な物件) 引き渡し後一定期間(通常1〜3か月以内)に発見されたシロアリ被害や雨漏り、主要構造部の欠陥などに限り、売主が修繕費用を負担するという契約です。築10年以内くらいであれば、一般の売主でもつけて契約することがあります。
- 設備(給湯器・水回りなど)は全額免責(あるいは1週間程度) 給湯器やエアコンなどの住宅設備に関しては、築年数に関わらず「設備保証なし(現況渡し)」とされることが非常に多いです。 築10年以内くらいであれば、一般の売主でも1週間ほどつけて契約することがあります。
売主はなぜインスペクションを積極的にやりたがらないのか?
一番の理由は、費用面にあると考えられますが、不具合が出てきたときに売りにくくなる可能性があることも理由として考えられます。つまり、検査によって不具合が発見され、その事実を買主に伝えなければならなくなるリスクです。下記のような心理状況が考えられます。
売却前
↓
「特に問題は知らない」
↓
インスペクションを実施
↓
雨漏り・基礎ひび割れ・シロアリ跡など発見
↓
「知らなかった」では済まなくなる
↓
買主への告知・契約条件への反映
↓
価格交渉につながる可能性
そのため、「瑕疵保険を付ければ買主が安心する」というメリットがある一方で、「検査をした結果、売却条件が悪くなるかもしれない」というデメリットが売主側にあります。
個人売主の場合、「瑕疵保険を付けたい=必ず売主がインスペクションを受けなければならない」という話ではありません。ただ、既存住宅売買瑕疵保険を付けるためには、基本的に保険のための現場検査が必要です。したがって売主が、「検査そのものを嫌だ」と言っている場合、瑕疵保険を付けること自体が難しくなります。
一方で、買主側が希望しているのであれば、「買主負担で検査を受け、保険加入を目指す」という交渉は考えられます。ただし、売主が住宅への立入り・検査を拒否すればできません。
「免責物件」を検討・購入する際の対策
売主が免責の条件を提示している場合でも、買主側で以下の対策をとることでリスクを軽減できます。
- 既存住宅売買瑕疵(かし)保険の利用 引き渡し前にインスペクション(建物状況調査)を実施し、瑕疵保険に加入できれば、個人売主が免責であっても保険会社から修繕費用が支払われます(保険期間1年または5年)。
- インスペクション(建物診断)の事前実施 購入前に建築士などの専門家に床下や屋根裏を点検してもらい、重大な欠陥の有無を把握した上で交渉・契約に進みます。
- 設備交換・修繕費用の予備費確保 免責であることを前提に、購入後のリフォーム・設備交換費用(50万〜150万円程度)をはじめから資金計画に組み込んでおきます。
中古の耐震は当時の建築基準法で建築!今の新築は2025年4月改正後の法律で建築された物件なので断熱・耐震が違う!

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おっしゃる通りです。「建築された当時の基準」と「2025年4月改定後の新基準」の違いは、新築建売と中古住宅を比較する上で非常に大きな安全性・快適性の差(そして将来的な資産価値の差)となります。
特に2025年4月の法改正は、過去数十年の中でも極めて大きな転換点です。具体的にどのような面で安心感の違いが出るのかを整理します。
1. 耐震性能:検証の「厳格さ」が根本から異なる
中古住宅は、当時の基準(新耐震基準:1981年6月以降、または2000年基準:2000年6月以降)を満たして建築されていますが、木造住宅の多くで「4号特例」という制度が使われていました。
- 過去の中古住宅(旧4号特例) 一般的な木造2階建て住宅などは、建築確認申請時に構造計算や壁量計算の書類提出が免除されていました(建築士の審査に委ねられていた)。そのため、新耐震基準で建てられていても、現場の施工状態や壁の配置バランスによって耐震性能にバラつきが存在するリスクがあります。
- 2025年4月改正後の新築 4号特例が大幅に縮小(いわゆる「新2号建築物」への改定)され、すべての木造2階建て住宅などで構造確認の審査・書類提出が義務化されました。構造計算や壁量計算が厳格に審査された上で建てられるため、耐震性能に対する確実性と安心感が格段に高まっています。
2. 断熱性能:省エネ基準適合義務化による「性能の担保」
これまでは、中古住宅はもちろん、新築であっても「最高等級の断熱」から「無断熱に近い状態」まで性能に大きな開きがありました。
- 過去の中古住宅 建築当時は断熱義務がなかったため、築浅物件であっても断熱等級4(平成28年基準)に達していないケースが多く存在します。夏の暑さ・冬の寒さに加え、結露やヒートショックのリスク、高額な光熱費が課題になりがちです。
- 2025年4月改正後の新築 「省エネ基準適合」が完全義務化されました。これにより、2025年4月以降に建築確認を受けた新築住宅は、最低でも「断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4以上」をクリアしていなければ建築できません。一定以上の断熱・省エネ性能が標準装備として担保されている状態です。
まとめ:性能・構造の「見えない部分」に対する安心感
築浅中古住宅であっても、リフォームで壁の内部の構造補強や断熱材の入れ替え(スケルトンリフォーム等)を行おうとすると数百万円〜1,000万円以上の費用がかかります。
2025年4月改正後の新築建売を選択することは、単に「誰も住んでいない綺麗なお家を買う」ことにとどまらず、「最新の厳格な審査を経た耐震性」と「義務化された省エネ・断熱性」を標準費用の中で確実に手に入れるという意味で、トータルコストや住み心地の観点から非常に理にかなった選択と言えます。
価格上昇に伴い新築はスペックが上がっているが中古のスペックは上がっているわけではない

新築住宅の価格上昇に伴って中古住宅の価格が上昇しても、「物件そのもののスペック(物理的性能)」が自動的に上がるわけではありません。
不動産価格の構造としては、
「新築価格が上がる → 中古価格も引っ張られて上がる」
という関係があります。ただし、中古住宅そのもののスペックが上がったから価格が上がるわけではない、という点がポイントです。
しかし、中古市場においては「経済的スペック(資産価値・代替価値)」と「市場における価値の相対評価」が実質的に上がっています。物理的スペックと市場価値のズレが生じる仕組みは以下の通りです。
1. 「物理的スペック」と「市場価格」のズレ
新築住宅が高騰している最大の理由は、建築資材費や人件費の高騰、さらに最新の省エネ基準(断熱等級やZEH基準など)に応じた技術的コストが乗っているためです。
一方、既存の中古住宅は築年数が経っているため、断熱性・耐震性・設備などの物理性能は建築当時のままです。物理スペックが変わらないのに価格が上がる理由は、「新築を買えない層の需要がスライドしてくるから」です。そのため、値段が高くなった分、スペックが上がったというわけではありません。
- 代替需要の流入: 新築の価格が予算を超えると、買い手は「立地や広さが近い中古物件」を検討せざるを得なくなります。
- 価格の天井が引き上がる: 新築が7,000万円に値上がりすると、これまで4,000万円だった中古物件が5,000万円で売り出されても「新築より2,000万円も安い」と感じられ、成約しやすくなります。
2. 中古の「スペック」が補填・評価されるメカニズム
物理性能が変わらない中古物件でも、市場全体の動きの中で以下のような形で「性能の再評価」や「性能の穴埋め」現象が起こります。
① 立地という動かせないスペックの価値増大
新築戸建ては土地価格の高騰を受けて「敷地面積を削る(狭小住宅)」か「駅から遠い郊外に建てる」傾向が強まっています。一方、中古戸建ては過去の地価が安かった時期に建てられているため、「駅近」「道路幅が広い」「敷地面積が広い」といった動かせない条件を備えている場合は、これが強力な価値となります。
② リノベーションによる性能の引き上げ
買主側が「新築を買うより、中古戸建てを安く買って1,000万円かけて断熱・耐震補強+フルリノベーションする方が、いい条件の良い家に住める」と判断できる場合、需要が定着していきます。
1000万円以上の価格差がある中古でリフォーム代を入れて、割安感が感じることができる中古戸建てなら中古のメリットが生まれます。
新築価格↑
→ 中古との価格差が拡大
→ 中古に需要が流れる
→ 中古価格↑
という流れで中古との価格差が拡大した時に中古に需要が流れていきます。
比較するときは、
中古価格+購入時諸費用+リフォーム費用+入居後の修繕リスク
で考える必要があります。築20年の中古戸建と 1,000万円以上の価格差があれば、「中古+リフォーム」を選ぶ合理性がかなり出てきます。逆に500万円程度の差しかないなら、新築のほうがトータルでは合理的というケースが多くなります。
③ 管理状態(ソフト面)というスペックの可視化
マンションなどの場合、新築は「将来の管理がどうなるか分からないリスク」があります。一方、築年数が経った中古は、大規模修繕の実施履歴や修繕積立金の積立状況といった「ソフト面のスペック」が確認できるため、管理状態が良い物件は新築並み・それ以上の安心感として評価されます。
まとめ:連れ高になっているだけなのか見極める目を持つ必要がある
特に中古住宅の場合、建物自体のスペックが新しくなっているわけではありません。それでも新築の建築費が上がれば、「同じような住宅を今新しく建てるにはいくら必要か」=再調達コストが中古価格の下支え要因になります。
新築の値上がりに引き上げられて上昇する中古価格は、「物件そのものの性能が上がったから」ではなく、「新築に対する相場上の割安感(代替価値)」を買われている側面が強いと言えます。
そのため、中古市場の中では「性能や立地が見合っていないのに相場に便乗して高値がついている物件」と、「立地や管理状態という固有の強みがあって高値が維持されている物件」の二極化が進みやすくなります。見極めができるかが重要なポイントになります。
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