新築一戸建ての建築条件付き土地はなぜ建売住宅より高いのか? 建売住宅、売建住宅、注文住宅の比較

建築の基礎知識 新築一戸建て

新築一戸建ての建築条件付き土地はなぜ建売住宅より高いのか? 建売住宅、売建住宅、注文住宅の比較

注文住宅は、ある程度お金をかければ自分好みの住宅をつくることができますが、その分コストがかかり、大手のハウスメーカーだと、建物全体で、3,000万円くらいの予算をみておかなければいけません。一方、建売住宅は自分の好みにつくることができないかわりにコスト面で注文住宅よりも負担が少ないという大きなメリットがあります。いずれにしても、予算がいくらでもあれば、土地を購入して注文住宅を建てると思います。土地を探していると、注文住宅ではなく、建売住宅にかなり類似している売建住宅つまり建築条件付き土地を見つけることは多いと思います。そして、土地の金額は魅力的に設定されていますが、土地と建物のトータルの金額を知った時、高くてショックを受けることがあるかと思います。なぜ割高なのかをご説明させていただきます。

そもそも売建住宅とは

売建住宅(うりたて)とは、建築条件付き土地のことを指します。不動産業者が土地を販売する時、土地の契約の条件として、購入者は、売主もしくは指定の工務店で建築請負契約を結ばないといけない戸建て住宅のことです。建売住宅では、最初から間取りや設備・仕様が決まっており、決められた企画の内容の建物を購入します。売建住宅は、基本的には、建売住宅と同じで設備や仕様が決まっており、間取りだけが、ある程度自由にできるという程度の内容です。

注文住宅と売建住宅はまったく違う住宅

注文住宅売建住宅(建築条件付き土地)は、全く違う住宅と思っておいた方がいい。

購入後、後悔しないためには注文住宅と売建住宅(うりたて)は、全く違う内容であることを知っておく必要があります。注文住宅では、土地を自分で探しその土地の上に自分の選んだ好きなハウスメーカーで建てることができ、設計もデザインもすべてお金さえかければ自由に自分で決めることができます。

一方、売建住宅では土地の売り主が指定する工務店で家を建てる必要があり、土地の売買契約からいつまで(3か月以内)に住宅の契約を行わなければならない、設備・仕様は決まっているなど様々な制約があり設備・仕様のレベルは、建売住宅のレベルとほぼ同じで、間取りやカラーセレクトだけ自分の好みを多少いれることができるといった建売住宅とほとんど変わらない内容が実際のところです。

又、土地の購入から建物の請負契約までの期間が定められているため、注文住宅のようにじっくりと設計やデザインに時間をかけることができず、参考プラン図に少しだけ自分の好みを反映していくといった感じです。

建売住宅より高い売建住宅のコストの差はなに?

売建住宅のコストは、注文住宅に比べて低く設定されていますが、建売住宅よりもかなり高いのが一般的です。設備・仕様も建売住宅とさほど変わらない内容なのにトータルコストは、売建住宅がなぜここまで高くなるのか疑問に思うことがあるかもしれません。

結論は、簡単で利益率が高いことに集約されます。建売住宅は、より薄利でスケールメリットで利益をだしていこうとするビジネスモデルで、売建住宅では、時間がかかっても利益をきっちり取っていく考えで、強い営業部隊で売り切っていくスタンスのところが多い傾向があります。

売建住宅は、粗利がきっちり確保されている。つまり利益率が高い

建売の場合は、選択肢がほぼありませんが、売建の場合、かなり制約はありますが、選択肢がある分、業者側の手間賃的なところが大きいかもしれません。

また一口に売建住宅といっても、様々あり、建築会社が用意している数パターンの中からしか選べないパターンや、ほぼ間取りはこれというものがあるケースもあります。住宅の設備・仕様については、標準が決まっているか、指定された数種類から選ぶパターンが一般的には多いです。

売建住宅は、建築会社によって設計の内容や自由度に差があることがあります。そのため「どうしてもこだわりたい間取りやキッチンがある」といった場合、売建住宅を購入する際には「どこまで自分たちで決められるのか」についてしっかりと条件を把握したうえで契約しなければいけません。

「間取り等どこまで自由にできるのか」ということを知っておけば契約後に「こんなはずではなかった」と後悔することはなくなります。

売建住宅・建売住宅のメリット

どうしても欲しいローケーションで、売建住宅や建売住宅しかなければ、選択肢として考えざるを得なくなりますが、どうしても譲れない部分があるという方以外で、間取りや様々なことを決めていくのはめんどくさいと感じるところがある場合には、土地探しから初めてその土地がなかなかなく時間をかけ考える等そういった手間暇が節約できるメリットが生まれます。その点については、建売は当然ですが、建築条件付き土地でも、ガスや上下水道の引き込みも最初から入っており、設備・仕様や建築会社も決まっているため入居までの時間を短縮できるのもメリットです。

注文住宅・建売住宅・売建住宅はどれがいいの

何を優先するかで選び方が変わりますが、予算のバランスから優先順位が決まってきます。それぞれメリット・デメリットがありますが、建売住宅でも、まだ更地で着工していない場合、キッチン・浴室・建具・フローリングのカラーセレクトを行うことは、可能なケースは多いです。間取りは建築確認を出してしまっているので難しいですが、そういったことができるとういことも頭の片隅において探していくといいと思います。コスパだけを考えると建売住宅が一番お買い得感があります。

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