新築一戸建て購入時、デザイン外観は雨漏りのリスクで後悔する!?陸屋根や軒0住宅やガラス張りのデメリット

建築の基礎知識 新築一戸建て

新築一戸建て購入時、デザイン外観は雨漏りのリスクで後悔する!?陸屋根や軒0住宅やガラス張りのデメリット

雨漏りのことを考えるとデザインは、シンプルな戸建がベスト

屋根が複雑になればなるほど雨漏りのリスクが増える!

外観にこだわりすぎることで注意すべきポイント3つ

1.ガラス張りの家は、暑くて寒い

2.陸屋根や軒ゼロ住宅の雨漏りリスク

3.複雑な屋根は雨漏りの原因になります

①軒0住宅の雨漏りリスク

「軒ゼロ住宅」とはつまり軒が無い戸建て住宅を指すのですが、特に利便性の高いエリアで区画の土地が狭いところで軒が小さい、あるいは軒の無い住宅を選択する方がいらっしゃいます。
また、利便性の高いエリアに限らず、選択する理由は、よりスタイリッシュな外観に見えるという事だと思います。実際どんなデメリットがあるのでしょうか?そもそも「軒0住宅」は普通の戸建て住宅と一体何が違うのでしょうか。

昔に建てられた家を見ると、ほとんどの家が三角屋根に軒があるスタイルです。屋根に勾配があるのはそれなりの理由があります。

勾配屋根には役割がある

屋根に傾斜がある事でうまく雨水が下に流れて、雨漏りのリスクが低減します。雪の多い地域では、屋根に積もる雪の負荷を可能な限り最小限に抑えるメリットがあります。また、昔ながらの「屋根裏部屋」は、屋根に勾配があるからこそできる部屋でもあります。

そして、屋根から続く軒は、屋根と同じように雨や雪から建物を守るというメリットがあります。軒が外に向かって張り出ている事で、雨の日に屋根からの雨水が外壁に流れ落ちるのを防ぎ、建物内への浸水を防止する効果があります。

軒ゼロのメリット

軒には、住宅を守る為の役割があるにもかかわらず作るメリットとは

軒天井工事が不要

軒天井あるいは軒天と呼ばれる、軒の裏側の部分、この軒天の工事や経年劣化によるメンテナンスには費用がかかりますので、軒ゼロ住宅であればそういったコストを削減する事が可能です。

屋根工事面積の減少

新築戸建て住宅の場合、上棟式が終わると屋根工事の施工が始まります。屋根工事では下地合板、防水シートなどを施した上で屋根をつくります。
軒がある場合にはこの屋根工事と一緒に軒づくりを実施します。当然、軒ゼロであれば屋根工事を行う面積が純粋に屋根だけになるため、資材にかかる金額が少し減るなどのメリットがあります。

シンプルなフォルムの外観

軒が無い事により今風のスタイリッシュな外観に仕上がるのが大きなメリットではないかと思います。バルコニーのスペースが広く取れないので、屋上をつくる場合もあります。

軒ゼロ の雨水の侵入リスク

新築一戸建てを建てる時、屋根と外壁はそれぞれ別の専門工事業者が施工を担当するのもリスクにつながります。屋根と壁の下地に用いる防水紙などの最終ラインを別々の業者が施工するので、止水ラインが天井側と外壁側でうまくおさまらない可能性があります。

そういった意味で、軒ゼロの場合は、雨水が侵入するリスクが非常に高くなると言えます。

真夏の直射日光をまともに受ける

軒があれば直接、太陽光が室内に差し込むのを避ける事ができますが、軒ゼロの場合は遮るものが何もないので、真夏の暑い日差しがもろに部屋の中に入り込む事となり、エアコンも冷房の効き目が悪くなるのは目に見えています。

②陸屋根の雨漏りのリスク

屋根に庭をつくるため、陸屋根にするケースも、最近、見かけることがあります。

ここで、大切なのが防水と排水をきっちりしていないと雨漏りのリスクが高まることです。

好みの外観になるようだけ考えて新築一戸建てをつくってしまうと、『陸屋根』は、他の屋根形状と比較すると「雨漏りリスクが高い」というデメリットがあることに注意しなければいけません。

そもそも陸屋根は、マンションの屋上のように平らな形状をした屋根で、見た目はモダンな感じのする屋根形状です。しかし、平らな形状をしていることから、通常の勾配のある屋根とは異なり、長時間屋根に雨水が留まる傾向があります。

そのため、築年数が経過していくと、定期的にメインテナンスをしていかないと、雨漏りにつながっていく危険が高くなることを知っておかなければいけません。
屋根というものは、中に住む人を風雨から守ることが目的です。

「外観デザイン」だけを考えて家を建てるのではなくきちんと屋根形状ごとの雨漏りのリスクも考えて家を選ぶことも重要です。

防水シートのメンテナンスを忘れると雨漏りの原因になる

よく採用されている『切妻屋根』もそうですが、屋根は、屋根に落ちた雨水を適切に排水するため、普通、ある程度の勾配を考慮して作られています。

しかし、陸屋根に関しては、マンションの屋上のように平らな形状をしており、十分な勾配を確保することはできていないので、防水対策をしていても、雨水が陸屋根に集中してしまいます。だから、陸屋根を作る場合には、防水シートが非常に重要なのですが、経年劣化によって防水シートが劣化してしまいます。それをそのままにしておくと大変なことになります。


特に注意が必要なのは、防水シートを張り合わせているジョイント部分は非常に傷みやすい場所となっており、そこから雨水が侵入し雨漏りしてしまう可能性がでてきます。防水シートのメンテナンスは、10年に1度程度の頻度で行うものと言われているのですが、台風などの自然現象によってそれよりも早く劣化が進む場合もあります。したがって、陸屋根で雨漏りを防ぐためには、定期的に防水層の点検をしてもらい、劣化が見られた場合には、早めに補修する必要があります。

陸屋根は防水塗装で仕上げることが一般的ですが、雨漏りのリスクが非常に高い屋根形状です。

定期的な点検と10年おきに再塗装が必要!

③窓をつくりすぎの外観は注意!

窓をつくりすぎると断熱が弱くなる

窓を閉めている限り、外気は侵入しませんが、窓ガラスから室内の熱が外に逃げていっていることはご存知でしょうか?実は、引き違いの窓は、断熱効果が弱い弱点があります。

それだけでなく、窓ガラスから熱を奪われた空気は下降気流を形成して、天井付近の暖かい空気が窓ガラスに降りてきて逃げていきます。少し簡単に言いますと、 窓から冷たい空気が入り込みと、部屋の中の暖かい空気を外へと逃げていきます。 これをコールドドラフトといいます。

住宅内の冷暖房器具の熱が、冬で約50%も窓から出ていくと言われています!

効果のある対策は、窓を十分に覆う大きさの厚手のカーテンを吊るすか、内窓を付けて二重窓にすることです。これにより、カーテン及び内窓が、ガラス窓の間に空気の層を作ることにより断熱効果が生まれます。内窓よりカーテンの方が

ヨーロッパでは、引き違いの窓は、あまり見たことがありません。
引き違い窓は、気密性が低く、室内の熱を外に逃がしやすい欠点があります。

まとめ

外観だけにこだわって新築一戸建てを選ぶと失敗する可能性があります。軒ゼロ住宅にしても陸屋根時住宅にしても、都市回帰の流れの中で時代背景には非常にマッチしている効率の良いデザインの住宅であると言えます。
しかし、昔ながら家づくりの方法にはそれなりに根拠があることにも注意して家選びをすることが大切です。

関西の新築一戸建てを仲介手数料無料・半額で購入はこちら

住宅ローンの疑問はこちら

新築一戸建ての様々な疑問はこちら

REAL BANK
未来の価値ある住文化を創造する
アーバン・サイエンス株式会社
〒564ー0063
大阪府吹田市江坂町1丁目16番10号 メゾン江坂102
TEL 06-6155-4980
E-mail:info@realinfobank.com
【当社HP】
https://www.realinfobank.com/

タイトルとURLをコピーしました