資産組み換えとは、例えば、古い収益性の悪いアパートや貸し宅地、空き地等有効活用できていない不動産を処分し、現金や収益性の高い不動産として持つというものです。
一般的に預金を不動産にすると、建物と土地の評価方法になり、財産の評価額が下がるというメリットが生じます。
ただ、相続が発生した際に、相続財産の中で不動産の割合が高すぎると分割がしにくいために、家族間などでトラブルに発展してしまう確率が高くなります。そういった意味では一旦、現金化しておくのも一つの手です。
現金の場合は、1億円を2人で分ける場合は、5千万円ずつとぴったり分割することが可能ですが、不動産の場合はそうはいきません。
いざ相続になってあわてて、不動産を売却しようとしても希望通りの価格で販売できず、買いたたかれるケースもよくあります。
また不動産を共有名義にすることも可能ですが、問題の先送りになるだけです。
都心の駅前の立地の物件に買い換える
例えば、より都心に立地する収益性の高い不動産に買い替える、というものです。
一般的に預金を不動産にすると、建物と土地の評価方法になり、財産の評価額が下がるというメリットが生じます。
同じマンション内でも、階層や方角、展望によって価格が変わります。
「夜景が綺麗」「大阪が一望できる」といった理由で、高層階は高くなります。
一方、相続税の評価は、土地の部分と建物部分を分けて評価し、その合計がマンションの相続税評価額となります。
高層マンションは多くの住戸があるので、一人あたりの土地の持ち分も小さくなり、評価額も小さくなります。
そのため、金融資産を高層マンションに組み替えることで、提供した資金の割には低く評価されることになります。
ただし、価格が下落しにくい物件を選ぶこと、適正価格で購入すること等、マンション選びにも注意が必要です。
一般的に戸建にお住まいの方は、高齢になってくると自宅の維持が大変な手間となるケースが多く見受けられます。
又、庭の整備が大変とか、最近、足を悪くしたので2階に上がったり下がったりするのが大変とかという声を多く聞きます。
又、防犯的にも（戸の開け閉め）、近所のお付き合い等も大変という声もよく聞きます。
そこで、都心の駅前のマンションに住み替えることを検討するのもいいと思います。
自宅を売却した資金で、買い物に便利な駅前に住むことを選ぶと、精神的にも楽になるようです。なんでも近くにあると本当に楽ですし、病院が近くにあると心強いです。マンションはオートロックですので、安全面からも心配が減りますし、段差のないバリアフリータイプのお部屋も多くなっていますので、転倒等の心配も少なくてすみます。なにより、鍵一つで管理ができるのは大変楽なことです。
さらに資金的に余力があれば、投資用のマンション等を購入して、年金の他にも収入がある仕組みにしておくと、さらに生活に余裕が生まれるでしょう。
預金を投資用マンションつまり不動産にすると、建物と土地の評価方法になり、財産の評価額を下げるというメリットも生じます。
このように、収入を確保し、ライフスタイルに合った暮らし方ができるように、資産の形を変えてゆくことが大切です。
そこそこの広さの土地を所有している場合、デベロッパーに売り、マンションの数部屋をもらう（等価交換方式）という方法がございます。
簡単にいいますと、マンションを建設するデベロッパー側が建築費用を出す代わりに、地主が土地を提供するといった時によくつかわれる方法が、「等価交換方式」です。
土地の評価額に応じて、マンションが完成した後に、建物の一部の所有権を交換するというものです。
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