木造建築の新築一戸建てを購入するメリット・デメリット!木造住宅の寿命とシロアリの被害とは

木造住宅の特徴

木造建築の新築一戸建てを購入するメリット・デメリット!木造住宅の寿命とシロアリの被害とは

戸建て住宅のほとんどが、木造住宅になります。

木造住宅とは、柱や梁などの躯体が主に木材で作られた住宅のことです。

木造建築といえば、聖徳太子ゆかりの有名な法隆寺が「現存する日本最古の木造建築」として建築物として1300年以上の歴史を誇ることが証明されているそうです。
法隆寺と同様に一般の木造戸建住宅も、日々のメンテナンスを怠らなければ、長持ちすることが期待できそうです。

木造住宅、鉄骨造(S造)住宅や鉄筋コンクリート造(RC造)住宅の違いから選ぶ

木造住宅の特徴

「木造住宅」は、主要な構造部分が木材で構成されています。鉄骨や鉄筋コンクリートと比べて軽量で加工もしやすいため、施工がしやすく、他の構造と比べて建築コストを抑えることができ、工期も短めです。
最近は、プレカット工法で柱や梁は工場生産のため品質が安定していて、 間取り変更をともなうリフォームもしやすいのが特徴です。また、熱伝導率が低く断熱性に優れていて、室内を快適な状態に保つことが特徴です。

鉄骨造(S造)住宅

「鉄骨造(S造)住宅」は、鉄骨(鋼材)の柱と梁で躯体を構成します。鋼材の厚さが6mm以上「重量鉄骨造」6mm未満「軽量鉄骨造」に分けることができますが、大手ハウスメーカーの鉄骨造住宅は、ほとんどが軽量鉄骨造です。柱や梁は工場生産のため品質が安定していて、鉄筋コンクリート造ほどのコストや工期はかかりません。地震の際に倒壊するリスクが低い一方、揺れを感じやすいため注意が必要です。また、軽量鉄骨造の場合は強度を保つために筋交いを入れるため、リフォーム時の間取り変更に制限が出やすいことも特徴です。

鉄筋コンクリート造(RC造)住宅

「鉄筋コンクリート造(RC造)住宅」は、マンションが多いです。鉄筋がない方が長持ちしますが、引っ張られる力に強い鉄筋を、圧縮に強いコンクリートで覆うことでお互いの特徴を補完し合い、強度を高めるため鉄筋が入っています。夏涼しく、冬はあったかく過ごしやすいです。耐震性や耐久性の高さが魅力で、音や振動にも比較的強い構造ですが、現地で鉄筋を組んでコンクリ―トを流し固めるため、工期が長くなりがちです。鉄筋とコンクリートの重さを支える強固な地盤も必要で、杭を打ったり、地盤改良費も高くなります。

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木造住宅のメリット・デメリット

木造住宅は大きく、柱と梁で建物を支える「木造軸組工法(在来工法)」と、パネル状の床や壁、天井といった面で建物を支える「2×4工法や木質パネル工法」に分けることができます。

「木造軸組工法(在来工法)」は日本で昔から親しまれている工法です。建売住宅のほとんどは在来工法です。設計上の制限が少ないため、間取りの自由度が高く狭小地や変形地、傾斜地といった特殊な敷地でも比較的建てやすいのが特徴です。増改築もしやすい工法です。 つまり、オープン工法で、特別な工法でないため、汎用性が高いです。また、高温多湿な日本の環境では、一番適した工法といえます。

木造の在来工法が、汎用性が高く一番コストパフォーマンスの高い工法です。

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「2×4(ツーバイフォー)工法」は、19世紀初めに北米で考案されたといわれ、明治時代に日本へ伝わりました。2インチ×4インチの構造材を木枠とし、構造用合板を打ち付けたパネルを壁・床・天井にして6面体の箱をつくります。「モノコック構造」とも呼ばれる強固な構造で耐震性が高く、耐火性や気密性、断熱性にも優れています。デメリットとして、開口部が制限されているため、間取り変更をともなうリノベーションが難しい側面もあります。 また、壁体内結露が起こりやすいのも特徴です。

「木質パネル工法」は2×4工法を進化させた工法です。基本的な構造は同じですが、断熱材などを入れた状態で工場生産されるため、施工がしやすく、短い工期で安定した品質の住宅を建てることができます。

木造住宅の耐震性は?

1981年6月1日の建築基準法改正以前の、いわゆる「旧耐震基準」で建てられた建築物は、耐震診断やそれにともなう補強工事が必要と考えられます。購入時、耐震性能の判断としてまず確認したいのが、築年数です。耐震基準の大きな見直しが行われ、「新耐震基準」が導入された1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物であれば、震度6~7クラスの大地震が起きても、建物は倒壊・崩壊しないとしています。

また、「耐震等級」という基準により、住宅の耐震性能が定められています。建築基準法で定められた耐震性を満たしていれば「耐震等級1」、耐震等級1の 1.25倍の地震に耐えうる強度があれば「耐震等級2」1.5倍の強度で「耐震等級3」とします。最近、大手建売会社では、建売住宅でも耐震等級3の物件が増えてきました。

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「耐震等級3」の住宅であれば、【フラット35】Sの技術基準を満たすことができます。 その他、筋交い補強によって耐震性を高めたり、建物に伝わる揺れを軽減する制震ダンパー(制振装置)を導入したりといった対策により、木造でも地震に強い家を建てることができます。

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木造住宅のシロアリの被害は?

最近の新築では、5年保証の薬が土台から1mくらいまで塗られています。シロアリを寄せ付けないために、床下の湿気対策が大切です 。シロアリは湿気の多い場所を好む傾向にあり、主に床下から侵入します。床下の風通しや日当たりに配慮し、湿気が籠らないようにすること、雨漏りの放置がないか定期的に確認することが大切です。

木造住宅の寿命ってどのくらい?

木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、法定耐用年数=木造住宅の寿命ではありません。税法でいう減価償却としての耐用年数を超えても、きちんとメンテナンスをすれば、長く住み続けることができます。 実際に住み続けることができる耐用年数を評価する「期待耐用年数」を見極めることが大切です。

住宅金融支援機構が定める【フラット35】の技術基準に適合している程度(劣化対策等級2)の木造住宅の場合、期待耐用年数は50~60年程度、長期優良住宅に認定されている木造住宅であれば、100年以上を想定しています。

木造住宅の期待耐用年数は50~60年くらい!

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どんな構造にもメリット・デメリットがありますが、メンテナンスを怠らないことが大切です。定期的に建物の状態をチェックすることが大切です。

一建設の家ができるまで 基礎躯体編 【一建設株式会社】


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